昨年3月の北陸新幹線開業に伴い、大型施設の建設が相次ぐ金沢駅港口(西口)で、三井住友信託銀行(東京都千代田区丸の内)が50メートル道路沿い、広岡2丁目地内の土地所有権を取得したことが分かった。駅周辺ではインバウンドを狙うホテルや富裕層向けマンションなどの建設が続いており、同地の活用法にも注目が集まる。
開発計画地は、駅港口の広岡交差点から約230メートルの所にある広岡2丁目1310番で、敷地面積1028・64平方メートル。同行は、ことし3月末に土地の所有権を取得。信託の受益者は合同会社「広岡2丁目計画」(東京都港区芝公園3丁目4番30号、西内公認会計士事務所内)。
同地周辺には、「ホテルマイステイズ金沢」や大和ハウス工業のマンション「プレミスト金沢駅西口2」が立地するほか、50メートル道路を挟んだ向かい側ではNHK新金沢放送会館が着工を迎えるなど、事業地としては格好のエリアとなっている。
金沢駅周辺では新幹線開業2年目を迎えても、なおホテルやマンションをはじめとする大型ビルの建設が加速し続ける状態。金沢市も駅西広場に隣接する市有地「61街区」に、国内外の富裕層を取り込むインターナショナルブランドホテルの誘致を進めている。今回、同行が所有した土地も駅から近い絶好の場所にあり、今後に関心が高まりそうだ。