日本工業経済新聞社(群馬)
2016/06/28
【群馬】桐生・みどり地区県立高校再編整備計画を策定
県教育委員会は「桐生・みどり地区県立高等学校再編整備計画」を策定、公表した。桐生と桐生女子、桐生南と桐生西を統合。2021年度に新高校を開校する。校舎の活用方法などは関係者で組織する「新高校開設準備会」で検討していく。仮に新たな校舎整備が決まった場合、2〜3年後にも設計着手となる可能性がありそうだ。
桐生・桐生女子の統合校は桐生高校敷地(桐生市美原町1−39)、桐生南・桐生西の統合校は桐生西高校敷地(桐生市相生町3−551−1)に整備する。いずれも設置学科は普通科のみ。桐生・桐生女子統合校は1学年7〜8学級、桐生南・桐生西統合校は5〜6学級を想定している。統合により、地区内の公立高校数は7校から5校となる。
新高校開校に向け、本年度は県教委事務局や当該校職員で構成する「新高校開設準備会」を設置。この準備会で学校規模や校地・校舎の活用法、教育課程、校名などを検討する。
残る3校は単独で存続する。大間々は、きめ細かく個に応じた進路を実現できる普通高校として一層の充実を図る。桐生工業、桐生市立商業の専門高校も特色化を図っていくが、22年度以降の再編整備の可能性も視野に入れながら対応を検討していく。
県内の新高校整備をめぐっては、富岡・甘楽地区と吾妻地区でも進められている。富岡・甘楽地区では富岡と富岡東、吾妻地区では中之条と吾妻を統合。18年度の開校を目指して、本年度は設計を進めている。両地区の設計者は公募型プロポーザルで選定され、富岡・甘楽地区を石井設計(前橋市)、吾妻地区を亦野建築設計事務所(前橋市)が担当。本年度中に実施設計をまとめる。工事は17年度に着手する。
桐生・みどり地区の新高校整備に関し、新高校開設準備会で仮に大規模な校舎整備が決定された場合、開校予定時期から逆算すると遅くとも20年度に着工、その前に設計着手になるとみられる。