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　高山市は、旧森邸等整備の設計を斐太プランニング（高山市）に委託し進めている。旧森家敷地の土蔵や旧図書館跡地、市が取得した空き家など、古い街並みに合わせたコンセプトで整備する。設計履行期間は監理業務も含め２０１８年３月26日となっている。
　旧森邸等整備は、国の社会資本整備総合交付金による事業。かつての豪商森家の邸宅だった敷地（２３７６平方�b）にある施設を、古い街並みの景観に配慮し集約した施設として伝統文化伝承の拠点に再整備するもの。
　敷地内に建っていた鉄筋コンクリート造３階建ての図書館は15年度に除却した。跡地は１６８８平方�bで現在は更地。この敷地については、防災機能を有した避難場所としての機能と地元住民らのイベントや交流スペースとして再整備する。
　また、旧図書館の敷地に隣接する空き家１棟とその用地は市が買い取った。空き家の規模は木造２階建て延べ３１０平方�b。この空き家については伝統芸能の鑑賞、伝統行事や伝統工芸品の紹介、伝統文化の体験などを行う施設として内部を改修する。
　さらに、現存している旧森家土蔵（木造平屋１１６平方�b）については、多目的トイレや市の情報発信、休憩スペース、特産品展示などの機能を配置する施設として改修する。
　このほかに、もう１棟土蔵（木造２階建て延べ２６２）がある。旧図書館と一体化していた建物だったため、図書館解体とともに壁が剥がれた状態になっている。また、屋根部分に後付けした出窓が景観に調和しないことから壁の修復と出窓の撤去工事を行う。この修復工事については、別途設計を委託した。担当の設計事務所は、井之丸建築事務所（高山市）。
　工事は設計のまとまった部分から16年度に一部着手し、18年度に完了する計画。

提供：建通新聞社