韓国最大のインターネットサービス会社「ネイバー」の関連会社で、スマートフォン、タブレット向けの無料漫画、小説を提供するNHNcomico梶i東京都)の泉忠宏社長とオンラインゲームやコミュニティーサービスを展開するNHNハンゲーム梶i福岡県)の黄載皓社長らは23日、大分県庁を訪れ、広瀬勝貞知事、首藤奉文由布市長に由布市湯布院町への研修施設と美術館建設の立地表明をした。
計画では、NHN社は湯布院町川上に同社とグループ会社の社員向け研修施設と現代美術を展示する美術館を建設する。施設は、全4棟の分棟形式で、研修施設が2階建て2棟と平屋1棟の延べ380・51平方b、美術館が2階建て1棟で延べ596・32平方b。各棟は自然通風を促す配置で、温泉井戸を熱源とした床暖房システムなど、湯布院ならではの自然エネルギーを活用する。
設計は、隈研吾建築都市設計事務所(東京都)、施工は轄イ伯建設。7月に着工、工期は29年7月。事業費は約10億円。
泉社長は「3年前に土地を購入し、今回着工できることで一安心。運営スタッフは地元採用をする」、黄社長は「美術館を通じて社会貢献をしたい」、広瀬知事が「地震があった後の立地表明はうれしい。湯布院の新しい名所になる」、首藤市長が「復興の起爆剤になる」と話した。
ネイバー社の関連企業は、両社以外にもスマートフォンの無料通話アプリのLINEを運営するLINE梶i東京都)などがある。
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大分建設新聞社