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建設経済新聞社
2016/06/27

【京都】大宮小の長寿命化改修設計 プロポでコム・キューブに

 京都市は24日、公募型簡易プロポーザルの「京都市立大宮小学校整備工事設計業務委託ただし、環境配慮型長寿命化改修ほか建築及び設備基本設計・実施設計業務委託」について、コム・キューブ一級建築士事務所(京都市中京区)を受託候補者に選定したと発表した。
 プロポにはコム・キューブ一級建築士事務所、中村設計、林建築設計事務所、山崎設計の4社が参加。71・6点の評価点を獲得したコム・キューブを21日付で受託候補者に選定した。
 業務内容は、@環境配慮型長寿命化改修工事に係る基本設計・実施設計A給食棟ほか新築工事に係る基本設計・実施設計B学校プール防災機能強化等リニューアル改修工事に係る基本設計・実施設計C既存給食棟ほか解体撤去工事に係る実施設計。
 予定価格は4434万円(税抜)。コム・キューブの設計業務受託見積金額は3833万円(税抜)。
 コム・キューブの技術提案書によると、設計コンセプトに「安心・安全の確保」「ライフサイクルコストを見据えた設計」「ユニバーサルデザインの実践」「京都らしさや地域の伝統継承〜創立100周年を迎えて〜」「環境配慮と環境教育の実践」を掲げ、昇降口を増築することで学校の顔(玄関部分)を変え、木造も含め京都らしさを表現する。
 キュービクルの改修、空調改修を総合的に検討し、空調システムの提案を行う。
 美観の向上を図るため、将来漏水等が起きそうな外壁の露出配管などの撤去なども検討する。
 太陽光発電の可視化、昇降口の木造化、インテリアの有効な木質化を検討する。
      ◇
 市は北区大宮中ノ社町の大宮小学校について、環境に配慮した長寿命化事業を計画。当初計画によると、長寿命化改修工事は29年6月頃から30年2月頃を想定。あわせて行う給食室増築とプール改修工事は29年12月頃から30年6月頃を想定する。
 対象施設は、第1校舎はRC造2階建、延約445u(改修)、第2校舎はRC造2階建、延約897u(改修)、第3校舎はRC造3階建、延約1976u(改修)、第4校舎はRC造3階建、延約1980u(改修)。第2校舎東側に給食棟を増築。第4校舎エレベーター棟増築を行う。
 RC造で約480uのプールの水槽の改修、プールサイド及び老朽化した付属物の改修、腰洗槽の新設、プールサイドの拡張、機械室の老朽化した部分の改修を行う。
 W造平屋建、約144uの既存給食棟、S造平屋建、約48uの渡り廊下、CB造平屋建、約14uの体育倉庫は解体する。
 市は27年度に大宮小、鏡山小、西ノ京中、双ケ丘中を対象にした「環境に配慮した学校施設の長寿命化事業(第6グループ)にかかる基本計画策定業務委託」を公募型プロポーザルで業者選定し、浦辺設計(大阪市中央区)で進めた。