大阪府と、府内政令指定都市となる大阪市、堺市の1府2市の2015年度の工事入札における平均落札率が、本紙調査で明らかになった。全体落札率の対前年度比では、府で1・0ポイント下落したものの、大阪市と堺市では昨年とほぼ同率をキープした。5年前の落札率と比べると、府が7・0ポイント、大阪市が3・3ポイント、堺市が3・6ポイント上昇した。
建築工事の落札率は、府が91・4%(対前年度比=0・6ポイント減)、大阪市が89・6%(同=0・8ポイント減)、堺市が88・0%(同=1・3ポイント減)といずれも前年度から下降した。土木工事では、府が88・2%(同=0・9ポイント減)、大阪市が88・3%(同=0・1ポイント減)と下降した一方、堺市では84・6%(同=0・8ポイント増)と唯一上昇した。
また、15年度の建設工事の件数を見ると、府が1087件(対前年度比=62件減)、大阪市が1173件(同=45件減)、堺市が462件(同=73件増)となった。5年前と比較すると、府で345件、大阪市で278件の大幅減となったが、堺市では逆に29件増える結果となった。
15年度入札の不調・不落件数についても調査した。府の不調・不落件数は55件で、そのうち不落随契に至った件数は10件だった。大阪市は不調(中止・取りやめ)件数が40件で、不落随契は16件。堺市は、不調(中止・取りやめ)件数は30件で不落随契案件はなかった。
※大阪府・大阪市・堺市の件数・落札率(推移)は建通新聞電子版に掲載中。
提供:建通新聞社