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建通新聞社四国
2016/06/24

【愛媛】高知南国道路 本年度の未発注工事

 国土交通省土佐国道事務所は、高知南国道路の高知ジャンクション(JCT)〜高知南インターチェンジ(IC)の2020年度開通を目指し、舟入川橋関連の下部工3件を年内に発注する予定。うち舟入川橋下部第1工事は近日中に一般競争を公告する。また上部工は、国分川橋を第3四半期、絶海池第1橋を第4四半期にそれぞれWTO案件で一般競争を四国地方整備局から公告するほか、一宮高架橋関連の4件を7月以降に順次発注する。
 近日中に公告する舟入川橋下部第1工事は、高知市高須の舟入川北側に直径5・5b、長さ43bのケーソン1基を圧入オープンケーソン工法により施工する。舟入川橋下部第2工事は第2四半期に発注予定。舟入川の中に直径5・5b、長さ38bのケーソン1基をニューマチックケーソン工法により施工する。舟入川橋外1橋下部工事は第3四半期に発注予定。国道32号と国道195号の中間に橋脚2基を施工する。基礎は2基とも直径2bの場所打ち杭で、長さは43bと43・5b。舟入川橋下部第2工事と舟入川橋外1橋下部工事の中間にある舟入川橋下部工事は15日に開札済み。
 下部工で未発注なのは、高須砂地のサンピアセリーズ付近から県立美術館付近までで、この区間にはフル規格の高知中央ICを建設する。高知南ICに近い場所の下部工も未発注。
 国分川橋上部工事は、国分川の南側に架かる鋼5径間連続ラーメン鋼床版箱桁橋で、今回公告するのはそのうち1径間で延長65b。高知南国道路は2車線道路だが、この区間は高知中央ICに近いため、4車線分の幅員がある。絶海池第1橋上部工事は、絶海池に架かる延長187bの鋼3径間連続鋼床版箱桁橋。この工事は製作も含んでいるため、18年度途中までの工期21カ月を見込んでいる。
 一宮第1高架橋上部第2工事、一宮第3高架橋上部工事、一宮第4高架橋上部工事は第2四半期、一宮第2高架橋上部工事は第3四半期に発注予定。
 一宮第1高架橋上部第2工事は、県道北本町領石線の南側から以前パークアンドライドがあった場所に架かるPC4径間連続ラーメン2主鈑桁橋のうちの2径間の延長63b。残る2径間は上部第1工事として15日に開札済み。一宮第2〜第4高架橋は、第1高架橋から連続しており、3橋とも鋼3径間連続ラーメン少数鈑桁橋。起点部の高知JCTから見て、一宮第2高架橋は久安川の少し南側までの延長140bでJR土讃線を越える。一宮第3高架橋は大谷川の少し北側までの延長180b、一宮第4高架橋は大谷川の少し南側までの延長172bとなる。
 なお、延長約700bの五台山トンネル本体工は未発注で、発注見通しでも公表されていないが、20年度開通予定となっていることから、早期の発注が求められている。
 高知JCT〜高知ICの計画延長は6・2`で、道路規格第1種第3級の自動車専用道路。県道高知北環状線と高知南インター線にほぼ並行する形で建設され、起点部を除き、高架橋とトンネルで構成されている。全幅は高架橋部が9・5b、トンネル部が10・5b。

提供:建通新聞社