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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/06/24

【山梨】リニア駅周辺の空間イメージ

 県は、リニア中央新幹線の駅周辺整備を検討するため、空間イメージを3案まとめた。@駅・公園一体型Aシンボル空間B回遊空間―の3パターンで、一体型では、観光交流施設の屋上を緑化し駅と公園を一体化させることをイメージしている。

 空間イメージは、駅周辺整備の方向性を検討するため、県議会で示した。
 1案目の「駅・公園一体型」は、駅と南側に計画する観光交流施設を一体的に整備するイメージで、施設の屋上を緑化し休憩所を整備し、公園として利用する。また、雨天時や日差し対策として、観光交流施設の1階に公共交通ロータリーや来場者駐車場を配置する。公園施設は、芝生広場や樹木、親水施設、修景池などを整備する。
 2案目の「シンボル空間」では、観光交流施設を象徴性の高い建物として整備し、シンボル空間や駅前に開放感のある空間を創出。1階には公共交通ロータリーを配する。公園施設については、本物のフルーツを栽培するエリアを設けてフルーツ王国をアピールするとともに、果物を楽しむ空間を整備する。
 3案目の「回遊空間」では、観光交流施設を低層として連続して配置し、回遊性の高い空間を演出。建物の間を公園の一部として創出する。建物は県産材を利用した木造建築として「都市の森林」も演出する。公園も修景や散策路によってリゾートを感じさせる空間を整備する。
 各パターンで共通している配置として、駅北側にパーク&ライド用駐車場を、駅南東側には産業振興施設やイベント広場を、駅南側には調整池を整備する。
 県では、今回の案はイメージであり、実際の配置や機能、デザインなどは今後も検討を重ね、決定していく。駅部のイメージは、JR東海の資料を参考に県が作図した。
 県では、本年度内にリニア駅周辺整備方針を策定する。