日本工業経済新聞社(山梨)
2016/06/24
【山梨】プロポで事業者選定 甲州市の学校整備マスタープラン
甲州市は21日、市議会6月定例会を再開し一般質問を行った。市役所照明のLED化や給食施設の統合は検討のテーブルにのせ、学校施設整備のマスタープラン策定は、プロポーザルにより業者選定を進める考えを市側は明らかにした。
この日は5議員が質問に立ち、日向正議員が市役所庁舎照明におけるLED化の進め方を尋ねたのに対し、村松泰彦管財課長は「2010年9月に完成した市役所庁舎には省エネタイプの照明器具が2352基ある。耐用年数は10〜15年とされており、器具の改造または取付には1基あたり数万円がかかる。使用頻度や種類別に電気料の削減額を比較して、最も効率の良い方法を調査・研究する」と答えた。
廣瀬宗勝議員は、ふるさと納税における寄付金の使い道を質問。田辺篤市長は「公園リニューアル事業などの財源としてきたが、後世に残す事業としては、国に認定された後に歴史的風致維持向上計画の各事業の財源とする」との考えを示した。
また、塩山地区の小中11校分を賄う給食センターと各敷地内の調理場で対応する勝沼と大和地区の学校給食の施設統合に関しては、「教育総務課と連携して検討していく」と広瀬聡子学校給食センター所長が答えた。
相澤俊行議員は小学校施設整備を取り上げ、整備計画策定の進ちょく状況を問うたのに、西嶋信一教育総務課長は「公共施設等総合管理計画とは別に本年度から2カ年で策定する。小中学校の敷地にあるすべての施設を対象とし、施設の現状を把握し、課題を抽出。調査結果の評価・分析を行い、マスタープランを作成する」と述べ、公募型プロポーザルで業者選定を行うとして、8月をめどに特定するスケジュールを明らかにした。
加えて、危険性、緊急性がない限り、塩山南小学校に続く施設改修は同計画のマスタープラン策定後となる見通しを示した。
さらに、ぶどうの丘の経営戦略をただしたのに対し、田辺市長は「数値目標を挙げ、できるだけ早くまとめる」と答弁した。