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　埼玉県建設コンサルタント技術研修協会（安田陽一会長）は23日、２０１６年度（平成28年度）工事積算に関する講習会を浦和コミュニティセンターで開催した。講師は県建設管理課土木積算・建設ＩＴ担当の田中大輔主査。積算技術を身に着けるための指導を受け、発注者支援へ理解を深めた。
　冒頭、安田会長は「県の方々が積算して工事を発注していますが、我々が出したものが積算にとって見やすい成果品であれば県もスムーズに積算できます。技術者として工事積算をよく知った上で設計をすることが発注者にとっても良いこと」と講習会を企画した経緯を説明。その上で発注者支援業務について触れ、「県内業者が受け皿にならないといけない」などと話した。
　田中主査は、公共工事執行の流れの中で積算業務の位置付けから話し出し、必要な費用の算出にあたり広範囲な技術的知識や判断が必要とされる公共土木工事の特徴などを述べた。引き続き工事積算の準備として必要な外的条件、工事費の構成、積算手順などを順を追って説明。
　積算方式については、歩掛を用いて単価を積上げる積上型積算方式、施工単価に設計数量を乗じて直接工事費を算出する市場単価方式、また施工パッケージ型積算方式について解説した後、現在運用している土木積算システムについて話した。
　なお講習後は質疑応答を行い、技術向上のため意見を交えた。