日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/06/27
【埼玉】県建築士事務所協会が定時総会
埼玉県建築士事務所協会(宮原克平会長)は21日、2016年度(平成28年度)第4回定時総会をさいたま市南区の県民健康センターで開き、正会員の会費改定などを承認したほか、任期満了に伴う役員改選で新会長に栗田政明副会長が就任した。宮原会長は多年にわたる協会運営の成果と貢献が認められ、名誉会長に就いた。
冒頭、宮原会長は「協会の将来を考え、一つの決断として会費の値上げを皆さまにお願いすることとなりました。財政基盤が安定化すれば、活動も活発になり、ひいては信頼される協会になっていく」とあいさつ。その上でこれまで協会運営を支えてくれた会員にお礼の言葉を述べた。
議事では15年度事業、16年度事業計画および収支予算について報告。また、決議事項として16年度決算書類の承認、会費の改定、理事および監事の選任などについてそれぞれ審議し、原案どおり全会一致で可決した。
その後開かれた理事会で新役員が決定。栗田会長を中央に、副会長の佐藤啓智氏、戸張隆氏、橋本健二氏、廣瀬正美氏の5人が並び紹介された。
新会長に就任した栗田会長は「いくつもの課題があると思いますが、一つひとつクリアーしていかなければなりません。建築の発注方式もデザインビルドが主流になったり、BIMという3次元の建築CADが導入されてくるということで、建設現場から企画・設計段階まで全てを網羅するような動きが出てきています。こうしたものに対応していくためには一人や二人の役員ではとても無理で、特に若い青年部の方を育成して、その人たちの知恵を借りて新しい事務所協会に脱皮できればと思っています」と抱負を述べた。