自動車用ワイヤー、特殊ケーブル等を製造するクリサンセマム(本社/大阪府貝塚市)の菊川顕一取締役会長、菊川久士代表取締役社長は23日、石川県庁に谷本正憲知事を訪ね、同社の子会社で、能登中核工業団地内に立地するクリサンセマム北陸(志賀町若葉台61―1、菊川顕一代表取締役社長)の工場増設を表明した。
計画概要によると、既存工場敷地内で2つの工場を建設。ともにS造平屋建てで、増設部分の総延べ床面積は約1800平方メートル。設計・施工はTSUCHIYA(岐阜県大垣市)が担当し、7月から1棟目の建設に本格着工、11月中の操業開始を目指す。引き続き、2棟目の建設工事に取り掛かり、年明け以降の稼働を予定している。
新規雇用は約10人。総投資額は約5億円が見込まれる。
増設表明で、菊川会長は「自動車用ワイヤー等の受注も伸び、どこを(生産能力増強の)メインにするか検討した結果、(クリサンセマム北陸の)社員は努力し、こつこつやってくれる人柄から志賀での増設を決めた」と述べた。一方、谷本知事は「志賀町を選んで頂き感謝するとともに、人材の確保を含め我々も精一杯支援したい。これからも日本はもちろん、全世界を視野にワイヤー市場を拡大してほしい」とあいさつ。小泉勝志賀町長も同席した。