日本工業経済新聞社(群馬)
2016/06/23
【群馬】「くらぶち英語村(仮称)」開設へ改修工事
高崎市は本年度、旧川浦小学校(倉渕町川浦)を改修する。「くらぶち英語村」(仮称)を開くための工事で、2018年4月オープンを目指す。当初予算には事前調査の委託料290万円を計上。6月補正案には設計委託料1680万円、地質調査委託料220万円、付属施設解体工事費1900万円を盛り込んだ。
旧川浦小は県道長野原倉渕線沿い、烏川に架かる川浦橋付近に位置する。5年前に廃校になり現在は空き施設となっている。
本年度予定するのは、既存施設の解体工事および設計、新築する寄宿舎の設計と地質調査など。順調に進めば年度内に追加で補正予算を組み、寄宿舎建設工事の契約まで行いたい考え。今のところ発注は一般競争入札で行い、議会案件となる見込みだ。
解体については6月定例議会で補正予算が可決された後、早々に設計を発注。下期の着工を目指す。解体するのは校庭の西側にある25mプールと進入路を入ってすぐ右側にある平屋建ての校務員宿舎、幼稚園。工事用車両が入りやすいよう進入路付近にある校務員宿舎と幼稚園を先に解体する。
寄宿舎については現在、間取りや広さ、建物の位置などを検討している。補正予算可決後、実施設計へと進める。
全国の山村留学で使用する寄宿舎を参考に、W造2階建ての施設を想定。延べ床面積は1000uほどを見込む。構造上一部S造になる可能性もあるという。既存のグラウンドを生かし、体育館や校舎と行き来しやすい場所に建てる。詳細な位置が決まり次第、ボーリング調査などを行う計画だ。
このほか、英語村の活動に合わせ体育館や校舎の一部を改修する案もある。工事が本格化するのは来年度になる見通しだ。
くらぶち英語村は全国から小中学生を集め、豊かな自然環境の中で英語学習や自然体験などを行う施設。村で共同生活を送りながら倉渕の小中学校に通う。村には外国人講師が常駐し、実践的な英語を学ぶことができる。
市では過疎化が進む倉渕地域の人口増や雇用創出につながるものと期待を寄せている。