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日刊建設タイムズ社
2016/06/23

【千葉】 都市再生特別地区を導入/千葉駅西口B工区 都市計画変更素案

 千葉市は、千葉駅西口地区第二種市街地再開発事業に関連する都市計画の決定・変更について、来月2日に千葉中央コミュニティセンターで素案説明会を開く。内容は、B工区の整備に伴う@市街地再開発事業(千葉駅西口地区)の変更A公園(新千葉公園)の変更B都市再生特別地区(千葉駅西口地区)の決定C高度利用地区(千葉駅西口地区)の変更。説明会後、来月4日から8月3日まで素案を縦覧し、公述の申し出があれば公聴会を開催。その後、案の作成・縦覧、都市計画審議会を経て本年度内の決定告示を目指す。
  千葉駅西口地区に関しては、約1・9haを施行区域として「千葉駅西口地区第二種市街地再開発事業」を決定。そのうち千葉港黒砂台線から東側(駅より)のA工区は「WESTRIO(ウェストリオ)」が2013年10月に完成し、併せて交通広場も整備されるなど都市機能の更新が図られている。
  一方、千葉港黒砂台線西側のB工区(中央区新千葉2丁目の一部)は、14年3月に事業協力者を新日本建設に決定。その際、「健康福祉を実現するまちづくり」が提案されており、この提案に基づいて今回、都市計画の変更を行った上で、来年度に特定建築者等を募集し、事業を具体化する。
  市街地再開発事業(千葉駅西口地区)の変更では、B工区において商業のほか、居住・医療・健康づくり・保育など多様な機能を導入することで、都市の賑わいや多世代が集い賑わうまちづくりを実現するため、建築物の計画に合わせて公共施設の配置等を見直す。
  B工区における変更内容は、建築敷地面積を約3200uから約4700uに変更するとともに、建築物について建築面積を約1600uから約3700u、延べ床面積を約3万1300uから約2万2000u、容積対象面積を約2万5500uから約2万uにそれぞれ変更。
  また、敷地面積に対する建築面積の割合を約10分の5から約10分の8に、同延べ床面積の割合を約10分の80から約10分の50に変更。併せて主要用途について、業務・商業等から医療施設・住宅・公共施設・商業等に変更する。
  また、公共施設のうち区画道路について、新千葉37号線の位置を変更し、幅員(カッコ内は再開発区域外を含む道路の全幅員、ほかの区画道路も同)を3〜6m(6〜8m)から3m(6m)に、延長を約136mから約48mに変更。また、新千葉40号線の延長を約52mから約87mに変更するとともに、新千葉38号線を幅員4〜6m(6〜8m)、延長約29mで追加する。
  街区公園として決定している新千葉公園は、面積約0・1haは変えないものの、位置をB工区の西端から商業棟と病院棟の間に変更。併せて立体都市計画とし、公園下を2階建ての公園棟として1階に自転車駐車場及び店舗、2階に自転車駐車場を整備する。
  このほか、B工区において土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図ることを目指して、面積約0・6haで都市再生特別地区を決定。建築物の容積率の最高限度を10分の80、同最低限度を10分の10、建築物の建ぺい率の最高限度を10分の7、建築物の敷地面積の最低限度を500uとするほか、建築物の高さの最高限度を高層部60m、中層部40m、低層部10mとし、併せて壁面の位置の制限も設ける。
  都市再生特別地区に指定されると、斜線制限及び日影等の規制の適用を受けなくなる。
  この都市再生特別地区(0・6ha)の活用により、同制度と重複する高度利用地区を廃止する。これにより、千葉駅西口地区の高度利用地区の面積は、約1・9haから約1・3haに変更となる。
  事業協力者の新日本建設は、B工区の建物について地下2階、地上12階建て、延べ約3万3570uを想定し、180床の病院、保育施設やスポーツクラブ等を併設した商業等施設、50戸程度の住宅等を提案していた。これに対して、今回の都市計画変更(素案)で示された延べ床面積約2万2000uは、同提案から地下1・2階部分の駐車場を除いた規模となる。k_times_comをフォローしましょう
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