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秋田建設工業新聞社
2016/06/22

【秋田】JR秋田支社・県・秋田市/秋田駅内部を一部リニューアルへ

 東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)秋田支社と県、秋田市は、JR秋田駅の観光拠点化整備に着手する。JRは来春完成予定の新支社ビル、秋田駅西口駐車場の建て替えに続き、県と実施している同駅の木質化実証も踏まえ、既存施設を一体的にリニューアルする。県内外からの来訪客をもてなす「観光拠点化」に向け、現在それぞれ設置されている観光案内所、待合室、店舗などの施設を一体的に整備する。来月以降に順次、着工し、来年3月末の完成を目指す。
 現在、秋田駅では東西自由通路「ぽぽろーど」を境とし、在来線や新幹線改札口側に「みどりの窓口、待合室およびコインロッカー、駅事務室」、JR秋田支社側に「びゅうプラザ、飲食店、物販店、観光案内所」が配置されている。整備後は改札側に「びゅうプラザ、みどりの窓口、駅事務室」を、JR支社側に「飲食店およびコインロッカー、物販店、待合ラウンジ、観光案内所」を集約させ、新たな観光拠点とする。
 観光案内所(秋田市、秋田観光コンベンション協会)や物販店(JR東日本東北総合サービス)と並ぶ新たな待合ラウンジは約260uで、新幹線や駅南方面の風景を眺望できる。その両側に設置する飲食店(JR東日本東北総合サービス)や物販店(JR東日本リテールネット)は計130u。向かい側(改札側)のびゅうプラザとみどりの窓口は隣り合わせに配置され、約250uとなる。
 また、秋田公立美術大学の小杉栄次郎准教授と連携・協力し、県の助成を受け昨年から実施している改札内や自由通路の木質化をさらに発展させ、今回、秋田スギを使用して連続したデザインにリニューアルする。
 JR秋田支社と県、市の3者は昨年9月、「地方創生に向けたコンパクトなまちづくりに関する連携協定」を締結し、秋田駅周辺の活性化に向けた取り組みを推進。駅およびその周辺ではJRによる支社ビルや駐車場の建て替え、県・市連携の文化施設建設に向けた検討が進むほか、株式会社秋田放送の駅西口への移転、民間事業者によるマンション建設など、新たな賑わい創出に向けた動きが活発化している。

提供:秋田建設工業新聞社