日本工業経済新聞社(山梨)
2016/06/21
【山梨】県治山林道工事の前倒し発注
県における治山・林道関係の公共事業の前倒し発注計画について、県治山林道課は県議会土木森林環境委員会(15日)に説明した。2016年度当初予算と15年度からの繰越額を合わせた65億円のうち、81・5%、53億円を9月末までに契約済みとすることが目標。15年度9月末の治山林道事業の契約は71・4%だったため、16年度は約10ポイント高い目標となっている。
内訳は、治山が91・7%の33億円、林道が69%の20億円。
土木森林環境委員会で渡辺英機委員は、公共事業の前倒し執行計画について質問。
治山林道課の鷹野裕司課長は、林道については、路線ごとに工事を進めており、前年度からの繰越工事があると完成を待って、その先線を発注するため率が低くなっていると説明。これら上半期に発注ができない工事については、繰越工事などの進捗管理を徹底し、少しでも早く執行できるようにしていくと説明した。
さらに鷹野課長は、今後も路網の整備を推進し、林業振興に林道を役立てていきたいと述べた。
事業の早期執行については、白壁賢一委員が、受注者の技術者が不足しているのではと質問。県では、技術者要件の一部緩和を行うなどで対応していると説明した。
白壁委員は、景気が少し良くなりつつあり、それをワンステップ上げるため、さらに、新たに公共事業に参加する人が出てくることによって県内の経済が活性化することになるため、県の取り組みに期待を寄せた。