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北海道建設新聞社
2016/06/20

【北海道】小樽開建が総事業費170億円の229号島牧防災に新規着手 

 小樽開建は2016年度、229号島牧防災に新規着手する。総事業費に170億円を投じ、事業区間6・1`の中で、1・7`と1・6`の新規2ルートを山側に設ける。16年度予算には4990万円を計上し、早期着工に向けた測量設計に全額を充てる予定だ。
 229号は、小樽市から余市町、岩内町、寿都町と日本海沿岸を経由して江差町に至る、約286`の幹線道路。このうち島牧村内の原歌町から栄浜にかけては、10―14年度の間に土石流や落石が4度発生している。同事業では、この路線の岩盤崩落などの危険箇所解消により、沿線集落の孤立化を防ぐ。
 新ルートは、事業区間東端の原歌町から西に1・6`と、西端の栄浜から東に1・7`の2区間で開設。現道より山側に丘陵や崖地が続くため、新設区間はほとんどがトンネルとなる見込み。新ルートに挟まれた2・8`区間では、落石対策などを施す。
 標準断面は道路部で車道6m、路肩左右各1・25mの全幅8・5m、トンネル部で車道6m、路肩左右各0・5m、全幅7mとし、これらを基に基本設計や詳細設計を進める。
 16年度は地質調査などを発注する予定で、入札時期は第2四半期以降を見込んでいる。