三重県津建設事務所は、旧江戸橋架け替えなどを伴う「志登茂川河川改修」工事について、2016年度は、新橋梁の橋脚2基の本体工事に着手する計画で、早ければ7月に工事公告を行い、11月ごろからの工事着手を予定している。総合評価方式対象工事となる。工事は17年度までの2カ年を予定。別途に橋梁取り付け道の設置に伴う歩道橋の撤去設計に着手した。担当はエイト日本技術開発三重支店(津市)。委託工期は210日。
同事業は、志登茂川河川改修で下流部の河道拡幅のための護岸改修に伴う橋梁架け替え事業。新橋は、橋長89b、幅員12・5b(車道7b、自歩道5・5b)、3径間(橋脚2基)で、旧橋(撤去済み)の上流部に架設する。流下能力を高めるため、桁下高を旧橋より上げる。15年度までに左岸側の引き堤工事と橋台1基を完成している。工事は、橋脚の建設位置の下流側に工事用仮桟橋を建設し、作業スペースを確保し、仮締め切り工、掘削、基礎工、本体工の手順で進める。17年の台風シーズン前までに完了させる工事工程を予定している。建設地は津市江戸橋1。
17年度以降の計画では、17年度に残る右岸側の橋台1基を建設し、併せて上部工を発注し、桁製作に入り、18年度に架設工を行う予定。新橋完成後に、旧橋梁を挟んだ上下流に位置する三角地形状の左岸側護岸(新橋梁から国道23号の江戸橋の上流側付近まで)を引き堤により再整備する。この河道拡幅により流下能力を高める。
歩道橋の撤去計画は、国道23号の江戸橋北詰め交差点に架かる歩道橋が対象。県側が新江戸橋の左岸側取り付け道路を施工するに当たり、国道に接続する箇所にあることから撤去を計画。昇降部が自歩道兼用のループ型(平たん部分がない形式)で、昭和40年代に建設された。国土交通省の所管となるため、工事時期や施行主体などについて今後協議を行うことになる。
橋梁取り付け道は、左岸側の国道までの区間と、右岸側の取り付けの市道(都市計画道路江戸橋・一身田線)を県が付け替える計画で用地取得済みとなっている。県施行区間から近鉄江戸橋駅前までを市側が道路改良事業として施行する計画。
提供:
建通新聞社