国土交通省北勢国道事務所は、国道1号桑名東部拡幅事業で、新伊勢大橋の橋脚工事を2017年度以降も予算の付き具合を見ながら発注を進める方針。
16年度は橋脚工事について、揖斐川内の中堤側に築造するP11・P12の2基の入札公告を済ませている。さらに、両岸の取り付け部の設計(修正)の公告を行っている。
同事業は桑名市長島町又木から南、同市北浜町までの延長3・9`を対象に、現道の4車線化を図るもの。このうち、1934年に架設して老朽化が著しい伊勢大橋の架け替えを先行している。現橋の下流側へ架設する新橋(暫定2車線)の上部桁は鋼連続非合成箱桁。長良川内が橋長583b、中堤内が橋長74b、揖斐川内が橋長436b。全幅は12・75b。縦断勾配は1・3〜1・5%。橋脚数は計15基、橋台は2基。
15年度末までに、長良川の3基(P2、P3、P4)、中堤の2基(P8、P9)、揖斐川内の2基(P13、P14)を完成。引き続き、揖斐川内のP11とP12の施工を17年度にかけて進める。橋脚の基礎は鋼管井筒工法による径1000_・長さ50bの鋼管杭を脚1基当たり24本打ち、掘削して底スラブ工、コンクリート打設工を行い築造する。柱部の断面は小判型(長さ約6・5b、幅3・8b)で、高さは13〜20b。その上に張り出し部(幅12・75b×厚さ3・5〜3・8b×高さ1・2〜3・5b)を築造する。
右岸取り付け部では、一部のU型擁壁(延長約30b)の施工も済ませている。
新橋(暫定)が完成後に車両などの通行を切り替え、現橋の撤去工事に着手する。その後、新橋(暫定)の上流側に隣接して新橋を架設し、4車線化を図る。新橋の車道のレベル高は、現橋に比べて約5b高くなる見通し。
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建通新聞社