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建設新聞社(長崎)
2016/06/18

【長崎】対馬 県・市で漁港漁場整備

尾崎地区特定漁港漁場整備事業着手
  沖防波堤・岸壁など概算事業費65億円

 県と対馬市は2016年度、尾崎地区特定漁港漁場整備事業に着手する。ともに事業主体となるもので、県が沖防波堤を整備。対馬市が防波堤や泊地、護岸などを施工する予定だ。計画案が国に承認され、補助金交付が認められ次第、年内にも調査・測量・設計に着手。予算の付き方にもよるが、順調なら17年度に工事着手となる。
 県水産部漁港漁場課によると、尾崎地区特定漁港漁場整備事業では沖防波堤A390b、E防波堤20b、R防波堤20b、E防波堤改良110b、南防波堤改良120b、中町防波堤改良125b、T防波堤50b、R防波堤改良45b、C防波堤改良63bの工事を計画。
 このほかマイナス3b泊地A改良2000平方b、マイナス3b泊地B改良4000平方b、マイナス3b泊地C500平方b、マイナス3b泊地D改良2500平方b、浮桟橋1基、マイナス3b岸壁60b、マイナス3b岸壁改良100b、P護岸改良122b、M護岸改良25b、U護岸20b、道路160b、用地1000平方bが予定されている。
 事業期間は16年度から25年度までの約10年間。現時点における概算事業費は65億5000万円で、内訳は県が50億円、対馬市が15億5000万円となる見通しだ。工事に関しては、技術的に難易度が高い沖防波堤A390bのみを県が担当し発注。沖防波堤A以外の防波堤や泊地、浮桟橋、岸壁、護岸、道路、用地を対馬市が発注するという。
 沖防波堤整備を行うことで港内静穏度の向上等に期待。加えて水域施設や係留施設、防風フェンス等の整備により漁業活動の安全化や効率化を図る。県と市が協力し、地域基幹産業の発展のため、持続的な漁業生産力の確保に努める構えだ。
 尾崎漁港は、対馬市中央部に位置する浅茅湾内にあり、海面養殖業(マグロ養殖)を主体とした対馬市管理の第1種漁港。昨年、対馬市が県に要望書を提出。今年度から事業着手の運びとなった。
ksrogo