愛知県豊田加茂農林水産事務所は、みよし市内の農業用ため池「細口池」に対する耐震補強を計画しており、基本計画の策定に着手、事業化を目指す。太栄コンサルタンツ(名古屋市中区)に業務を委託、2016年度中にまとめる。事業採択に向け、みよし市との協議を経て、17年度以降で国に申請する方針。
同計画は、農業用ため池の細口池に対して、堤体の耐震化や液状化対策により強化を図る。主に、堤体工や地盤改良などを予定しており、今回の委託では耐震化への工法などを検討するほか、概算の事業費を算出する。合わせて、国へのヒアリングに向けた資料を作成する。
同事務所では今後、みよし市と事業化に向けた協議を進めていく方針。まとまり次第、事業採択に向けた国への申請を行う見通しだ。
細口池は、過年度に実施した耐震判定で強度不足の指摘を受けており、今回の基本計画とともに対策に乗り出す。同池の規模は貯水量11万d。堤体は堤長142b、堤高4・7b。
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建通新聞社