県は16日、梅雨などの出水期を前に、熊本地震で影響のあった箇所を含む土砂災害危険箇所を点検した結果を発表した。
砂防課と森林保全課が、4月中旬から5月下旬に、土砂災害危険箇所のうち、避難所、災害時要配慮者利用施設を保全対象に含む箇所や斜面湧水のある危険箇所、熊本地震による土砂災害発生個所とその周辺の危険箇所、合わせて461ヵ所(土石流危険渓流20ヵ所、急傾斜地崩壊危険箇所334ヵ所、山地災害危険箇所107ヵ所)で、最近の災害例、斜面からの湧き水の有無などを点検した。
その結果、Aランク(速やかに土砂災害対策が必要な箇所)が16ヵ所、Bランク(継続的な点検を実施していく箇所)が296ヵ所、Cランク(危険度が低く来年度は点検を実施しない箇所)が149ヵ所だった。
点検の結果、地震により土砂災害が発生している箇所などA判定の16ヵ所については、今年度中に対策に着手する予定。
県では、県内には、今回の点検箇所以外にも多くの危険箇所があり、これまでの地震による地盤のゆるみから、梅雨前線や台風などの豪雨による土砂災害の危険性が高くなっているとして、気象情報に注意し、周辺の危険箇所や避難路、避難場所の確認など「日頃の備え」と「早めの避難」を呼びかけている。
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大分建設新聞社