高知県土木部は、2015年度に建設管理課と各土木事務所で実施した土木一式工事の落札率をまとめた。全案件の落札率は89・5%で、前年度より1・2ポイント減少した。落札率が90%を割ったのは08年度(88・6%)以来7年ぶり。今回から一般競争と指名競争の落札率を分けてまとめたが、各事務所とも一般競争の落札率が低く、工事規模が大きいほど価格競争が大きくなる傾向がみられている。
事務所別では、建設管理課が88・3%で前年度比1・5ポイント減。安芸土木事務所は91・2%(同0・1ポイント増)、うち一般競争が91・2%、指名競争が91・3%。中央東土木事務所は87・4%(同1・6ポイント減)、うち一般競争が87・2%、指名競争が87・5%。高知土木事務所は87・4%(同1・1ポイント減)、うち一般競争が87・0%、指名競争が88・3%。中央西土木事務所は91・0%(同0・5ポイント減)、うち一般競争が89・8%、指名競争が92・8%。須崎土木事務所が93・1%(同0・6ポイント増)、うち一般競争が92・1%、指名競争が94・4%。幡多土木事務所が89・2%(2・2ポイント減)、うち一般競争が88・1%、指名競争が90・4%。
県は、落札率が下がった要因として、「諸経費率の改定により予定価格が引き上げられ、予定価格に対する最低制限価格や調査基準価格の率が下がったことによるのでは」との見解を示している。
提供:建通新聞社