大阪市と阪神高速道路の合併施工方式により計画する淀川左岸線(2期)事業が、工事に向けていよいよ動き出す。市は、前段階となる既設下水管の移設工事に向け、実施設計をサンテック(枚方市)に委託した。納期は2017年3月31日。移設工事の着手時期は今後検討する。
2期区間の整備延長は、大阪市此花区高見1〜北区豊崎6までの約4・3`。区間内には、工業用水管(2b×2b程度のコンクリートボックス管)や下水道管(コンクリートボックス管)などがほぼ全線にわたり既存している。本体工の前工事として、これらを撤去または移設する。
今回委託した業務では、下水道の新設工事として▽推進工法(中大口径、延長100b)▽ボックスカルバート(2・5b×2・5b〜1・5b×1・5b、延長3400b)▽開削工法(口径1200_未満、延長700b)▽開削工法・仮排水管(口径1200_以上、延長600b)▽特殊マンホール(25カ所)―などの詳細設計を行う。また、撤去工事として▽ボックスカルバート(2・7b×2・15b×2連〜1・9b×1・5b×2連、延長2600b)▽管渠(口径1200_以上、延長900b)▽管渠(口径1200_未満、延長700b)―の設計を行う。場所は福島区海老江8〜北区豊崎7。
2期事業の本体工では、淀川堤防と一体型の本体地下構造4車線、幅員25bを開削トンネルで施工する。道路上面は歩行者専用道路や緑地を整備し、環境や景観に配慮する。
同事業は、市と阪神高速道路の合併施工。工事の発注形態や工区割りについては今後検討していく。完成予定は20年度。
提供:建通新聞社