トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2016/06/17

【京都】コトチカ北大路の店舗増床 2・2億円かけ29年度工事

 京都市交通局は16日、地下鉄駅の駅ナカビジネス、Kotochika(コトチカ)事業について、北大路駅で行うコトチカ北大路の整備計画を明らかにした。
 北大路駅の南改札口付近が対象エリア。店舗面積は約180uで店舗数は2店舗。
 28年度に設計と事業者募集を行い、29年度に整備工事を実施し、29年度中の開業を目指す。
 総事業費は概算で2億2000万円を見込み、設計費約900万円、建築・電気設備・空調等の工事費に約2億1100万円を充てる計画。
 7月4日に出店事業者説明会を開催し、事業者の募集を行う。業種は物販及びサービス業(軽飲食を含む)とする。またコトチカ御池の2店舗(デイリーヤマザキ、志津屋)が28年度末で契約満了を迎えることから、コトチカ北大路と同時に事業者の募集を行う。
 29年3月の店舗開業に向け今後工事を進めるコトチカ京都について整備内容を公表した。
 対象エリアは京都駅中央2改札口〜南改札口付近。約270uを増床し、合計約950uとする。南改札口の券売機及び改札機を移設するなどし、駅スペースを有効活用することで店舗区画を創出する。店舗数は現行12店舗に5店舗を加え、17店舗となる。
 当初計画では北改札口付近の北側に2店舗を新設する予定だったが、「地下鉄の利用客数が予想を超えて増加し、北改札口付近を通過する利用客数が大幅に増え、これに加え京都鉄道博物館が開業し、京都府運転免許センターが9月にオープンする予定で、今後も増加が見込まれる」「コトチカ京都に新たな賑わいをもたらす話題性のある広告事業として活用することにより、店舗設置と同程度の収入が確保できる見込みが立ったこと」から、当該箇所を広告事業として展開することとした。
 店舗増床工事にあわせて行う主な工事の内容は、@ホーム階トイレ改修(ホーム階南端にあるトイレをリニューアルし、段差の解消などのバリアフリー化を図るとともに、多機能トイレや女性のニーズに応えたパウダーコーナーを設置。ベビーベッド・ベビーチェア、簡易型多機能便房を設置する)A大型エレベーター新設(南改札口にホーム階とコンコース階を結ぶストレッチャー対応型の20人乗りの大型エレベーターを新設する)Bエスカレーター更新(南改札口のエスカレーターについて、視覚障害者を含め、利用客の安全性向上を図るため、音声案内機能を備えたものに更新する)。
 工事期間は、ホーム階トイレ改修が6月中旬頃から29年1月中旬頃、店舗増床が7月下旬頃から29年3月末頃、券売機・改札機移設が9月頃から10月中旬頃、大型エレベーター新設が10月中旬から29年1月上旬頃、エスカレーター更新が11月頃から29年2月末頃を予定。
 総事業費は約6億6500万円(うち一般会計出資金20%)。設計費は約2000万円、工事費は約6億4500万円(店舗増床約4億4900万円、ホーム階トイレ改修約5700万円、大型エレベーター新設約7800万円、エスカレーター更新約6100万円)。
 交通局のコトチカ事業は30年度までに年間収入10億円の目標達成を目指す。