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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/06/14

【群馬】県館林農村整備センター2016年度県営事業概要

県館林農村整備センター(播磨幸三センター長)は、本年度の県営事業概要を明らかにした。館林市足次町で実施している当郷用水路の改修工事には2015年度補正予算を含め2億円を投じ、上期中に2工事を総合評価落札方式で入札する。本年度からスタートする板倉町五箇谷地区での農地整備事業は、来年度施工箇所の設計作成を進めているところ。事業全体では108haの簡易ほ場整備を計画しており、総事業費は9億8600万円を見込んでいる。
農村地域防災減災事業として、用排水施設の改修に取り組んできた渡良瀬中央4期は、昨年度から当郷用水路の改修工事を開始。ゲートなどを含むL24mの工事を実施した。昨年度末にもL約200mの工事を発注しており、本年度はその続きとなるL400m程度を2分割し発注する。
当郷用水路の改修は、東武佐野線渡瀬駅の東から赤城神社付近までのL約1・1qを対象としている。40〜50年前にブロック積みなどで整備された3面張り水路だが老朽化が著しい状況だった。改修の設計は、藤和航測(前橋市)が作成。2006年度から実施してきた渡良瀬中央4期は、当郷用水路の改修で完了となる。
五箇谷地区の農地整備事業は、板倉町大高嶋と下五箇にまたがる108haで水田の区画を拡張させるもの。昭和20〜30年代に一反区画で整理されたが、より営農効率を上げるため区画拡大と道水路整備を組み合わせ、低コスト手法により再整備をする。
事業期間は2021年度まで。現時点の計画では、108haを4工区に分けて進めていく。本年度は来年度に施工する38haの実施設計をプロファ設計(伊勢崎市)が作成中で、来年度も翌年度施工箇所の実施設計を予定している。
五箇谷地区では、道路抜き工法を採用し隣り合う区画を統合。廃止した農道に排水路を移設することで、1区画あたりの長辺をおよそ2倍(約100m)にする。
工事では排水路整備のほか、既存農道(敷砂利道)をW約2mから全幅4〜5mへ広げる。また、傾斜がない同地区では農道に埋設されたパイプラインが揚水機場から各区画へ農業用水を分配しているが、この配管も老朽化しているため改良される農道下に新設する。
このほか、千代田町を流れる利根加用水の管理施設で、水管理制御設備更新事業を本年度から2カ年で行う。全体事業費は8200万円を見込み、本年度の工事は上期中に発注する。