丹後地域の府立高校の再編を検討する京都府教育委員会はこのほど、単独校+学舎制(キャンパス化)の導入を検討していることを明らかにした。
丹後地域では28年度の中学校3年生が約900人で、さらに減少が続くと見込まれ、学校の小規模化により学校教育活動に様々な課題が生じるのではないかとの危惧から、府教委は府立高校の今後の在り方を検討。今月8日に開催した丹後地域における府立高校の在り方懇話会で基本的な考え方として3つの道(@各校を本校のまま継続設置A統廃合により学校規模を確保し、教育内容の充実を図るB現行の本校校舎を活かした教育活動を継承。単独校+学舎制(キャンパス化)の導入を検討)を示し、学舎制(キャンパス化)の導入を検討していることを明らかにした。
学舎制(キャンパス化)については、近隣の高校を1つの高校として機能させるもので、他府県でも導入されていると説明した。
今後の検討事項として、▽再編を行う場合の対象校の決定▽各高校(学舎)に設置する学科・コースの検討▽1学級40人を前提としない学級編制の検討▽学舎制を導入した場合の学舎間の移動手段の確保(スクールバスの運行、公共交通機関との調整など)▽ICT機器を活用した遠隔授業の実施などを挙げた。
今後は7月をメドに地域別公聴会を宮津市、与謝野町、京丹後市で開催。第4回懇話会を7月下旬から8月初旬に開き、8月をメドに方向性(計画案)を策定する。府民意見募集を実施後、9月をメドに方向性(計画)を決定する予定。