愛知県豊田加茂建設事務所は、急傾斜地崩壊対策事業の新規地区として、豊田市の「杉長入区域」を計画、詳細設計に着手した。国土防災技術名古屋支店(名古屋市中区)に業務を委託、重力式擁壁工を中心に工事の詳細をまとめる。
計画では、豊田市滝脇町地内の特別養護老人ホームを保全対象として対策を講じる。同施設の東側延長約50bに重力式擁壁を整備するほか、南側延長約90bを対象に切り土工を実施する。同施設は、豊田市が災害時の避難場所に指定していることから、対策工事により保全強化を図る。
杉長入区域についはこれまで、予備設計を国土防災技術で行ったほか、地質調査を中部ウエルボーリング社(名古屋市千種区)で実施。地質調査の成果を詳細設計に反映させる。
今後、17年度に用地測量を行い、18年度までに用地の借地手続きを行う。工事着手は19年度がめどになる見通し。
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建通新聞社