岡崎市は、乙川リバーフロント地区整備計画のうち、「岡崎セントラルアベニュー」(仮称)として整備する篭田町線など2路線で、電線類の地中化とともに道路の再整備を計画している。電線類地中化の詳細設計を大建コンサルタント(名古屋市中区)、道路の予備設計を玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)に委託。道路の断面構成を検討、埋設する電線共同溝の位置などを盛り込み、2016年度内をめどに詳細をまとめる。17年度にも電線共同溝の一部工事着手を目指す。
対象は、篭田町地内の「篭田公園」から南進、国道1号を通過して乙川までの区間延長約350b。国道1号以南は西側が康生通地内、東側が唐沢町地内。共同溝は2基で延長約700bを見込む。乙川からは右岸堤防道路の殿橋明代橋線を東進、殿橋までの延長約170bに対して道路北側に共同溝1基を整備する。共同溝は多孔陶管や塩化ビニル管、強化プラスチック複合管などを対象に、埋設する位置や現況を踏まえ検討していく。
篭田町線の現況は、全幅30bで両側に歩道を設置しているほか、中央部分の幅員10bを「中央緑道」として公園化、地下には駐車場を設けている。両側歩道下への共同溝埋設が困難なことから、道路全体の断面構成を検討。歩車道の幅員や中央緑道の拡張などを視野に入れ、共同溝の埋設位置を決める考え。
同事業は、乙川リバーフロント地区整備計画の一環として進めている。無電柱化による景観や観光面での効果をはじめ、良好な歩行者空間を確保する安全面、災害時のライフラインへの対応に有効な防災面などにおける効果が期待されている。
同市では今後、電線事業者らとの協議を進めるとともに、計画の詳細を詰めていく。17年度に殿橋明代橋線への共同溝整備に着手するほか、16〜17年度で篭田町線と中央緑道について詳細をまとめる。18年度で篭田町線への共同溝とともに中央公園、道路再整備を一体的に整備する方針だ。
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建通新聞社