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鹿児島建設新聞
2016/06/14

【鹿児島】県、魅力ある観光地づくり 新規10件含む39件採択

 観光客の受入体制の充実を図るため県では、魅力ある観光地づくり事業を推進する。「錦江湾しおかぜ街道」をはじめ、街並み整備、沿道修景などの充実を進める考えで、2016年度は出水武家屋敷群散策拠点整備(出水市)など新規10件を含む39件を採択した。13日、第2回県議会定例会の産業経済委員会で当局が明らかにした。 
 にぎわい回廊整備を振興局・支庁別にみると、鹿児島は「美山薩摩焼の里景観整備(日置市)」の継続1件。南薩は、新規で「池田湖周辺景観整備(指宿市)」のほか、継続で「知覧歴史散策拠点整備(南九州市)」や「番所鼻周辺観光施設整備(枕崎市)」などを進め、周遊性を高め受入体制の充実を図る。 
 北薩の新規には、「川内川流域観光ルート整備(さつま町)」、「長島サンセットロード景観整備(長島町)」など3件。また、「甑島観光交流拠点整備(薩摩川内市)」などを継続。 
 姶良・伊佐では、「丸尾の滝散策路整備(霧島市)」に新規着手するほか、「姶良しおかぜ街道景観整備(姶良市)」や「曽木の滝周遊景観整備(伊佐市)」などを進める。 
 大隅は、新規の「垂水しおかぜ街道景観整備(垂水市)」を含む計6件。熊毛が「千尋の滝景観整備(屋久島町)」と「屋久島沿道景観整備(同)」の継続2件を予定。 
 大島では、「土浜ビューポイント整備(奄美市)」と「奄美まち歩き展望公園整備(同)」、「奄美本島ウエストサイド観光ルート整備(大和村・宇検村)」、「阿権集落まち歩き拠点整備(伊仙町)」に新規着手する。 
 同事業は、個性的で潤いのある街並み景観の整備や観光地、観光資源等へアクセスする良好な道路空間や沿道環境の形成を図るほか、錦江湾岸の魅力ある景観形成を進めるもの。 
 このほか、観光かごしまデザイン整備では、観光客に的確な情報を提供するため、分かりやすい案内標識等を整備。自然公園整備では、霧島や屋久島で登山客の安全性を確保するための事業を行い、桜島なぎ遊歩道整備により周遊性を高める。