日本工業経済新聞社(群馬)
2016/06/13
【群馬】県八ッ場ダム水源地域対策事務所が16年度事業概要公表
県八ッ場ダム水源地域対策事務所は、本年度の事業概要を公表した。周辺の町からの受託事業を軸に進める。長野原町では町道長野原線や町道長野原向原線、林道貝瀬線、林道川原畑線の整備を計画。東吾妻町では国道145号八ッ場バイパスや鎌田沢の砂防事業、猿橋や町道松谷六合村線の整備を予定する。鎌田沢砂防については本年度の事業完了を見込む。猿橋では仕上げの段階に入っており、完了後、周辺の遊歩道の整備に着手する方針だ。
【町道長野原線】
(仮称)白砂川橋上部工については橋面舗装を約550u実施し、高機能防水層を施工する。
JR吾妻線上空に架ける跨線橋(L26m)については、県が上部工の製作まで行う。
この2橋間では切り土や擁壁工などの道路改良工事をL365m予定するとともに、昨年度道路改良を行ったL280mを含むL645mを舗装する。排水工、ブロック積み工なども行う予定だ。
【町道長野原向原線】
吾妻川を渡る橋長151mの中央長野原橋で、橋面舗装(車道A750u、歩道A270u)を行い、高機能防水層を整備する。橋前後では道路改良工、舗装工をそれぞれL約420m予定する。
【林道貝瀬線】
同線は国道292号から林道吾嬬山線を結ぶ。本年度はL160mを開設する。舗装は昨年度に整備した箇所と合わせてL約1700mを予定。法面の緑化工も実施する。
【林道川原畑線】
八ッ場大橋から100mほど離れた温井沢付近でL550mを開設。アスファルト舗装や法面の緑化工を行う。
【国道145号八ッ場バイパス】
バイパス整備に関連する東吾妻町の町道1号線、2号線を整備する。1号線は南側から約100m、2号線は北側から約200mで路盤工や側溝整備、舗装工を予定する。国道145号吾妻渓谷入り口交差点付近では大型の案内標識1基を設置する。
【鎌田沢】
1996年から続く砂防事業。流路工を4カ所、計180mを行う。流路工は玉石積みの底石張り、断面はW2・9〜3・7m、H1・2〜1・5m。床固工も1基設置する予定。
【猿橋】
吾妻渓谷自然公園内に架かる猿橋(人道橋)の最終工程に入っている。完了後に十二沢パーキング付近から橋へと延びるL220m、W3mの遊歩道の整備を始める。カラー舗装を施し、一部補強土壁を整備する。景観に配慮し、柵に疑木を使用したり壁面を緑化したりする。
【町道松谷六合村線】
道路改良工を実施し、起点側にある中尾沢に、H5m、W5・5m、L12mのボックスカルバートを現場打ちで設置する。