新潟県土木部道路建設課は12日までに、「主要地方道佐渡一周線竹ヶ鼻バイパス(仮称)竹ヶ鼻トンネル工事」について、制限付き一般競争入札を採用する方針を固めた。夏ごろにも公告し、12月県議会で請負承認を諮りたい考えだ。
当初、WTO(世界貿易機関)の検討もされていたものの、工区分けはせずに1本で工事発注されるもよう。14年度から5カ年で整備する予定だったが、国からの予算配分が困難なことに加え、他事業との優先度を調整するのに時間を要し、15年度の発注も先送りとなっていた。
計画によると、竹ヶ鼻バイパス2・8キロ(佐渡市多田から莚場地内)のうち、トンネル(NATM工法、片押し施工)延長503メートル、幅員が6・0(8・5)メートル(車道3・0メートル×2、路肩0・5メートル×2、監査廊0・75メートル×2)となっている。施工地は同市筵場地内。換気方式は自然換気を採用。防災および緊急面、日常生活の重要路線でありながら、幅員狭小により大型車のすれ違いが困難な状況でこれらの解消を図るのが狙い。工期は約28カ月。設計はサンコーコンサルタントが担当。
当初予算には継続費38億円の年割額を変更。内訳は16年度が6億円、17および18、19年度が各10億円、20年度が2億円に変更となっている。