坂井市は、本庁舎で増改築および改修工事を進め、部局機能の集約を図る。6月補正予算案に庁舎整備基本計画策定業務委託料810万円、建物診断業務委託料530万円をそれぞれ計上した。
坂井市の本庁舎機能は現在、旧坂井町役場敷地内にある本館(RC造3階建て延べ3290・9平方メートル、83年竣工)、多目的研修センター(RC造3階建て延べ1497・7平方メートル)、西棟(RC造2階建て延べ708・6平方メートル)、別館(RC造2階建て延べ504・4平方メートル)の4棟と、産業環境部などが入居する健康センター、教育委員会が入居する第2別館の計6棟で構成されている。
健康センターと第2別館は、本館から西に約200メートル離れている。また、道路を挟んだ向かい側に位置していることから、市民からも改善を求める声が上がっていた。
そのため、老朽化の目立つ西棟および別館を解体し、部局機能を集約した新庁舎を増築する。新庁舎部分は、現在の部署が使用している面積で単純計算した場合、5階建て以上の建物となる。
本館および多目的研修センターについては改修を進める。建物診断を行い、現状建物の健全度を調査する。
今年度は庁舎整備基本計画検討委員会を立ち上げ、効率的な部署の配置や、新庁舎の最適規模などを検討し、再整備に向けた計画を策定する。
また、福井工業大学との官学連携事業により現庁舎の現状と改題を把握し、庁舎整備方針に反映する。
今後は17・18年度で基本・実施設計を策定し、19・20年度の2カ年で工事を推進。合併特例債の発行期限となる20年度の完成を目指す。