日本工業経済新聞社(群馬)
2016/06/10
【群馬】コンベンション、延べ床面積3万2000u
県コンベンション推進課は、高崎競馬場跡地に整備するコンベンション施設の外観イメージを公表した。展示施設と会議施設をS造4階建て、延べ床面積約3万2000uの一つの建物として整備する。人々が行き交うコンコースとホワイエを強調したデザインが特長。外観の色については、基本設計が終わる9月末までに高崎市景観色彩ガイドラインに基づいて決める。2017年度上期中に実施設計まで終わらせ、下期の着工を目指す。
会議施設がS造4階建て、展示施設がS造3階建てとなる。展示施設のうちホールに当たる部分の面積は1万uとなる。施設東側には1670台分の立体駐車場と452台分の平面駐車場を設ける。このほか、駐輪場や大型バス・トラック駐車場も敷地内に整備する。
歩車分離を徹底し、北側からは新設するデッキを通って2階に、東側の駐車場からは連絡橋を通って同じく2階に直結させる。施設西側は将来的な増設用地とし、当面は屋外展示場として活用していく。概算事業費は約280億円を見込む。
設計条件は◇ガラス面は必要最小限とし、ライフサイクルコストを抑える◇華美な装飾は避け、機能性を重視する◇建物から周辺住宅地への視線を遮るよう、ガラス面の形状や位置を調整する−となっている。
デザインコンセプトは◇にぎわいあふれる“交流空間”◇地域との交流を生み出す“パークコンベンション”◇地域資源を生かした“群馬らしさ”。本県の高い拠点性をイメージし、エントランスをクロスポイントとして交流空間が交わる構成とする。また、施設の周囲を馬場の記憶が残るように長円形の緑道で囲み、地域住民が気軽に利用できる交流スペースとする。さらにメーンエントランス導入部や内装デザイン、外構デザインに県産材の活用などを通して群馬らしさを表現していくという。
施設は19年度中に完成させ、準備期間を経て20年度のオープンを目指す。基本設計は佐藤総合計画(東京都墨田区)が担当している。