高知県文化生活部は、入札不調となった坂本龍馬記念館新館建築と既存館改修の建築主体について、9月議会の承認案件として7月にも一般競争を再公告する。前回公告時と比べ、何らかの見直しは行う方向で、現在分析中の入札不調の原因を踏まえ、対応を決める。
県が4月4日付で公告した一般競争入札では、複数の特定建設工事共同体(JV)が応札したが、5月16日の入札と翌17日の再入札でも予定価格を上回った。18日の3度目の入札は辞退したため、入札不調となった。県内に本社のある2者JVを参加要件としており、代表構成員は建築一式の総合点数900点以上で、2001年度以降に鉄筋コンクリ−ト造・鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄骨造の延べ2000平方b、最終請負金額1億円以上の施工実績を求めていた。
新館の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ1947平方b、既存館の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ1940平方b。新館は既存館の道路を挟んで西側に建設する。入札不調に伴い、当初18年1月を予定していたオープンは3カ月程度遅れる。
場所は高知市浦戸城山830。設計は石本・ワークステーション・若竹設計共同事業体(東京都・横浜市・高知市)が担当。
提供:建通新聞社