大阪府・兵庫県などで構成する大阪湾広域処理場整備促進協議会は、廃棄物処分場「大阪湾広域臨海環境整備センター」の埋め立てが2027年度に終了することから、新たな処分場を整備する方針を固めた。新処分場は、神戸港と大阪港それぞれでの整備を想定。今後、具体的な整備場所や環境影響評価の実施時期などについて検討を進める。
新処分場は、「大阪湾フェニックス3期事業」として整備する。計画容量は、現行の2期事業の終了後20年間に発生する廃棄物量に見合う容量を想定している。
現センターでは、大阪沖(大阪市此花区北港緑地)、神戸沖(神戸市東灘区向洋町)など4カ所の処分場で、15年度末までに近畿2府4県などから発生した約9995万dの廃棄物や、阪神・淡路大震災などの災害廃棄物を受け入れてきた。
この2期事業の計画では、神戸沖が22年度、大阪沖が27年度にそれぞれ埋め立てを終了する見込み。先に終了する神戸沖を先行して、具体化に向けた検討に入る。
現神戸沖処分場の概要(15年6月現在)は、面積88f、計画量1500万立方b、埋め立て量1057万立方b、残容量442万立方b、進捗率70・5%。一方、大阪沖処分場は、面積95f、計画量1397万立方b、埋め立て量327万立方b、残容量1070万立方b、進捗率23・4%となっている。
提供:建通新聞社