佐渡市は、佐渡市立両津病院移転新築事業について、順調ならば7月にも検討委員会を設置したい考えだ。候補地や規模などを議論し、年度内の基本構想策定を目指す。
6月補正予算案には検討委員会の設置に係る謝礼費および旅費に30万円を計上。予算案が承認されれば、介護・医療従事者、学識経験者らと行政で検討委員会を組織し、7月から概ね月に一度、計5回にわたり議論を重ねたい考え。
今事業をめぐっては、15年度3月定例会で浜田地内に立地する同病院の老朽化や耐震性問題の解消とともに、津波対策として施設を移転する方針が示された。この中で、移転候補地は海抜15メートル以上にある両津文化会館(RC・S造3階建て延べ3175・68平方メートル、梅津地内)用地が最有力候補地であると報告されている。
81年に建設された両津病院(RC造5階建て延べ約7000平方メートル)は診療科目8科目、病床数99床(稼働病床60床)。12年度の耐震診断は基設計(新潟市中央区米山)が担当した。同病院では「施設の耐用年数が残り5年程度なので、それまでに新病院開院を目指したい」としている。