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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/06/09

【山梨】延べ2000uで15億円資産 笛吹市の石和学校給食センター

 笛吹市は6日、石和地区で計画する学校給食センターの建設検討委員会を開催した。年度が改まったため新PTA会長へ施設規模やスケジュールの計画説明を行ったもので、本年度は保護者への説明後、建設候補地選定、厨房機器レイアウトのプロポーザルを進めるとしている。
 会議に先立ち坂本誠二郎教育長は、石和地区小学校4校の給食調理室は老朽化が著しく、衛生基準を満たしていないうえ、現地におけるドライ方式への切り替えは敷地の面で無理とする、これまでの経緯を語り「給食センター建設の方向で保護者の意見を聞き、合意形成を図りたい」とあいさつした。
 この日説明された建設事業計画によると、建物は石和地区の5小学校へ給食を配送するため延べ2000uで、1日あたり1800食の規模が考えられている。オール電化方式で、配送車は3台を揃え、総事業費として15億3500万円を試算している。
 敷地としては5000uほどが必要とされ、来年度には施設設計とともに用地取得を進める予定。2018年度に建設し、19年度の夏休みを利用して各校調理室を配送室に改修し、2学期からの供用開始の見通しを立てている。
 委員からは、センター化すると調理人とのふれあいがなくなるデメリットがあるとして、食育の観点から、見学や試食ができるスペースを確保してほしいとの要望が出された。
 今後は、夏休み明けにも保護者へのアンケートを取りまとめた結果を委員会に報告し、委員会として一宮学校給食センターの視察を行い、建設候補地の選定に移っていく流れだ。