富山県議会6月定例会が8日再開され、石井隆一知事は秋の知事選を控え4選出馬を求める代表質問に対し、「幅広い支援を頂ければ、県民の熱い思いを受け止め、県の限りない発展へ全身全霊を尽くし、精進していきたい」と出馬する意向を正式に表明した。
知事はこれまでの3期を振り返った上で、「新幹線の開業効果と地方創生の2つを追い風に、新たな未来を切り開いていく」と強調。夏ごろに策定する県経済・文化長期ビジョンを通して、「広範な県民の知恵とパワーを結集し、チーム富山で頑張っていきたい」との考えを示した。
公共事業については、「社会資本整備を積極的に進めることが大事」と述べ、主要事業に東海北陸道4車線化や利賀ダム、インフラ老朽化対策などを挙げた。建設業に対しては「しっかりと存続することが重要であり、人材確保を支援し、必要な予算の確保・配分に努める」とした。
県土の強靭化に関して、加藤昭悦土木部長は「3月に県国土強靭化地域計画を策定し、災害に強い県土づくりを進めていく」、伍嶋二美男農林水産部長は「農業水利施設の防災対策としてハード・ソフト事業を効率的に展開する」と述べた。