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北陸工業新聞社
2016/06/09

【石川】東京五輪までに工芸館移転/県議会6月定例会代表質問/県立学校耐震化率96・7%に

 石川県議会6月定例会(16年第2回)は6日、本会議を再開し、紐野義昭氏(自民)、盛本芳久氏(未来石川)が代表質問を行った。
 東京国立近代美術館工芸館の県内移転に関し、谷本正憲知事は「現在の工芸館は旧近衛師団の建物を活用し、外観は非常に風格がある一方、内部は収納や展示スペースが手狭であり、十分に機能が発揮できていない」などと、4月に既存施設を見学した際の印象を語った。新たな工芸館については「収蔵品をより多く国民や県民に発信する役割を担うことができ、日本海側初の国立美術館設置にもなり、大きな意義がある」とし、工芸館の概要は国等との協議を進めていく中で固まっていくとの考えを示すとともに、移転時期は「先日、馳浩文部科学大臣と会った際、(2020年の)東京オリンピックの開催時期に間に合わせることにより、訪日観光客の増加にも貢献できると申し上げ、馳大臣からも賛同いただいた」と述べた。
 新たな県立図書館の基本構想策定にあたり、谷本知事は「図書館に関する専門的な見識等を反映するため、県内外の有識者で構成する検討委員会を来月にも立ち上げ、ご意見をいただきたい」と述べ、今後、長きにわたって石川県の知の拠点として県民の皆様方に評価され、多くの方々に利用いただけるよう、利用環境の充実に配慮するほか、県内の図書館を支える中核的な図書館として機能や、公文書館機能、生涯学習機能の併設なども含め、新たな県立図書館のあり方を検討していく考えを強調した。
 谷本知事は、のと里山海道の4車線化整備で、「まずは急勾配の柳田インターチェンジ以北の登坂区間約3キロの早期供用に向けて取組む」とし、加賀海浜産業道路についても「地元の協力を頂きながら交通のボトルネックとなる手取川架橋区間の用地買収を進め、両区間とも年内には工事に着手したい」と述べた。いずれも紐野氏への答弁。
 県立学校施設の耐震化状況について、田中新太郎教育長は「平成27年度末の耐震化率は96・7%。今年度から残る1校の耐震化工事に着手するほか、七尾特別支援学校輪島分校の移転などに伴う現校舎の未使用化により、平成29年度には耐震化が完了する予定」と、盛本氏に答えた。

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