北海道建設新聞社
2016/06/08
【北海道】月寒グリーンドーム跡地は札幌市と譲渡協議へ−他の取得希望なく
道は、ことし3月に閉鎖した道立産業共進会場(月寒グリーンドーム)の跡地利用として、札幌市以外の公共団体から取得希望がなかったことを明らかにした。これを受け、同市と優先的に譲渡協議を進める方針で、一部譲渡とならない土地がある場合は、民間に売却する。7日の道議会農政委員会で小田原輝和農政部次長が報告した。
1月から国や自治体など公共団体に対し、施設の取得希望調査を実施したところ、招致を目指す冬季オリンピック・パラリンピックの施設候補地として検討する札幌市以外から希望はなかった。
これを受け、用地活用方針を決定。協議を優先的に進めることを明記し、用地の面積や売却額、用途、譲渡時期などを今後、詰めていく。施設の敷地面積は12万2700m²に上り、譲渡で用地に余りが生じた場合、民間に売却する。
ドーム部分となる施設は老朽化のため解体する。実施設計を6月に開く第2回定例道議会に上げ、可決されれば本年度に設計を進め、解体は早くて2017年度の見込みだ。
豊平区月寒東3条11丁目1に位置する同施設は1972年に完成。規模はRC造、2階、延べ8200m²。建設目的だった共進会は86年以降利用されず、主にイベントや屋内展示場として使われていた。