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宮崎建設通信社
2016/06/08

【宮崎】現場環境改善へ試行開始 週休2日モデル工事など

 建設現場に於ける就労環境改善に向けた取り組みの一環として、宮崎県は今年度から「週休2日モデル工事」と「女性技術者等職場環境整備モデル工事」の試行を開始する。両工事の試行実施要領をまとめ、6月20日以降に入札公告等を行う県土整備部発注の建設工事(港湾工事・営繕工事を除く)の一部に適用する。
 週休2日モデル工事は、建設現場における「週休2日」の確保に向けた課題を把握すると共に、建設産業の就労環境改善に向けた意識の醸成を図るために試行するもの。一週間のうち、土・日曜日の休日確保を原則とし、工程上の都合などやむを得ない場合は、監督員との協議により、2日間の休日(土・日曜日以外も可)を確保する。
 受注者は、週休2日の取得計画及び実績確認のため、毎週末に週間工程表を主任監督員に提出し、主任監督員が休日の確保状況を確認する。工事看板に「週休2日モデル工事」である旨を記載するほか、モデル工事の実施にあたり工期が不足することが判明した場合は、発注者と工期延伸の協議を行うこととする。
 試行に際して、▽下請工事も週休2日の対象▽資材納入や交通誘導、運搬業務等の下請工事に該当しないものは対象外▽祝日の有無に関係なく休日が確保できるよう計画▽モデル工事はワンデーレスポンスの対象▽緊急時等やむを得ない場合を除き、発注者は休日中の作業が発生するような指示等を行わない―ことに留意する。
 一方、女性技術者等職場環境整備モデル工事は、女性技術者や技能者が働きやすくなるよう、建設現場の労働環境を改善し、女性の更なる活躍を推進するために試行するもの。女性の現場代理人や技術者、技能者が従事する現場に於いて、水洗方式のトイレ(簡易水洗含む、リース品対応)を設置する費用を変更設計の対象とする。
 主任監督員は受注者に試行対象工事である旨を伝え、受注者はモデル工事の実施の可否を工事打合簿により監督員へ報告する。受注者は、事前に見積書や仕様・カタログ等を主任監督員に提出して協議を実施。設置費用(リース料)の確定後、速やかに設置した女性専用トイレの写真及び取引伝票の写し等を主任監督員に提出する。
 試行に際して、女性専用トイレの変更設計対象額はイメージアップ経費とし、基本料及びリース料を基本とする。また、設置撤去費や運搬費、維持管理費はイメージアップ経費の対象外とする。
 試行対象案件は入札公告及び特記仕様書にその旨を記載し、工事完了後、両工事の受注者に試行実施に関するアンケートへの協力を求める。試行実施要領は、宮崎県公共事業情報サービスでダウンロードできる。制度に関する問い合わせ先は、宮崎県県土整備部技術企画課(電話0985−26−7047)。