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建設新聞社
2016/06/08

【東北・福島】双葉は前田JV、大熊は清水JV/中間貯蔵の土壌貯蔵施設等工事

 環境省福島環境再生事務所は、WTO標準型・総合評価落札方式を適用し5月30日に開札した中間貯蔵施設関連工事のうち、「土壌貯蔵施設等工事(双葉町)」を80億円で前田建設工業・奥村組・鴻池組JV、「同(大熊町)」を81億9500万円で清水建設・竹中土木・東洋建設JVに決定した。
 落札者以外の入札参加者は、双葉町が安藤ハザマ・不動テトラ・淺沼組JV、大林組・株木建設JV、大成建設・日本国土開発・佐藤工業JV。大熊町が安藤ハザマ・不動テトラ・淺沼組JV、鹿島・東急建設・飛島建設JV、西松建設・五洋建設・フジタJVだった。
 中間貯蔵施設は、福島県内の除染に伴う除去土壌等を管理・保管するため、福島第一原発が立地する双葉町と大熊町にまたがる約1600fに設置するもの。
 今回両町で実施する土壌貯蔵施設等工事では、受入・分別処理設備の設置・分別処理と土壌貯蔵施設の築造・埋立を行う。
 受入・分別処理設備は、保管場から運搬された除去土壌を破袋、改質、分別、濃度測定などを行う施設。工事用地は各町とも、土壌等保管場から約1`bに位置する約2万平方bで、ここに処理能力140d/時以上を有する分別処理施設や荷降ろし設備、クリーニング施設などを設置。処理対象物量はそれぞれ9万dと推計している。
 一方、土壌貯蔵施設は、受入・分別処理された土壌の埋立・被覆を行う施設。双葉町は基礎地盤の変形に対し比較的追随性を有するタイプ、大熊町は強固な基礎地盤に対応したタイプを採用する。
 工事スケジュールは、受入・分別が設計・施工6カ月、受入分別22カ月、解体撤去3カ月、埋立が設計・施工16カ月、埋立15カ月。全体工期は2019年3月29日。

 提供:建設新聞社