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北海道建設新聞社
2016/06/07

【北海道】道財務局が公務員宿舎琴似住宅を売却へ−民間開発を想定 

 北海道財務局は、札幌市西区八軒にある国家公務員合同宿舎琴似住宅を売り払う方針を固めた。民間開発を想定し、札幌市に対し「農試公園東地区」として地区計画の決定を提案している。13日の札幌市都市計画審議会で事前説明され、8月中の決定告示を経て、2016年度中に売却する意向だ。
 対象は、JR琴似駅に近い西区八軒1条西4丁目ほか。公園や小学校も隣接し、利便性が高いエリアとなっている。
 提案によれば、地区計画の対象面積は宿舎が立ち並ぶ19・1ha。このうち今回の売却を見込む八軒3条西3丁目を中心とする6・9haについては地区整備計画を定める。一般住宅A地区1・2ha、一般住宅B地区4ha、一般集合住宅地区1・7haという内訳で、エリア内には区画道路5条と公園1カ所を整備するという内容。
 高さの最高限度は一般住宅A地区が12m、一般住宅B地区が18m。一般集合住宅地区は27m高度地区とし、中高層の集合住宅を誘導する。用途地域は、いずれも第1種中高層住居専用地域、建ぺい率60%、容積率200%となっている。
 市は7月29日の都市計画審議会に諮問し、8月中の決定告示を目指す。売却予定地内にはRC造、5階建ての宿舎が15棟、延べ約3万7000m²、580戸残されているが、財務局はこれらの解体・撤去を条件に一般競争入札で売却する方針だ。