日本工業経済新聞社(山梨)
2016/06/06
【山梨】県富士東部林務環境16年度主要事業
県富士東部林務環境事務所(橘田博所長)は「2016年度主要事業」をまとめた。予算総額は、林道と治山事業を合わせて18億4900万円。本年度の主な林道工事は、細野鹿留線にL990m、本年度から着工する大田和1号支線にL400m。治山工事では、大月市笹子町黒野田の前川ほか7カ所で実施する。
林道事業の主な予算配分は、▽森林居住環境整備に6億3300万円▽森林管理道開設に3200万円▽林道改良に1億3500万円▽林道舗装に1000万円▽山村地域活性化林道整備に4800万円▽林道維持修繕ほかに1億6400万円―。
治山事業では、▽復旧治山に3億8700万円▽予防治山に1億500万円▽水土保全に7700万円▽水源地域整備に4400万円▽障害防止治山に1億4100万円▽小規模治山ほかに7300万円―などの工事を予定する。
同事務所の管轄区域は、県東部から南東部に位置する4市2町6村で、東京都と神奈川県が接する。
16年度事業の概要は次のとおり。
〈林道事業〉
【森林居住環境整備】森林管理のほか、山村地域の生活道路や森林レクリエーションを利用目的とした林道を開設する。
◆富士東部(北)線=本年度はL400mを整備。同路線は総延長L1万5163mで幅員はW5m。1983年から着工し、2017年までに完了予定。
◆富士東部(南)線=本年度はL320mを整備。同路線は総延長L1万4400mで幅員はW5m。1983年から着工し、2020年までに完了予定。
◆菅野盛里線=本年度はL300mを整備。同路線は総延長L2万400mで幅員はW5m。1987年から着工し、2018年までに完了予定。
◆細野鹿留線=本年度はL990mを整備。同路線は総延長L1万9100mで幅員はW5m。1996年から着工し、2019年までに完了予定。
【森林管理道開設】森林整備に直結する林道網の整備を図るために林業専用道を開設する。
◆滝沢1号支線=本年度はL400mを整備。同路線は総延長L1400mで幅員はW3・5m。2015年から着工し、2018年までに完了予定。
◆大田和1号支線=本年度はL400mを整備。同路線は総延長L1700mで幅員はW3・5m。本年度から着工し、2019年の完了予定。
〈治山事業〉
【復旧治山】山腹崩壊地、荒廃山地を対象に復旧整備を行う。
◆大月市笹子町黒野田地内(前川ほか7カ所)
【予防治山】山腹崩壊危険地、浸食により荒廃のきざしのある渓流のある山地を対象に崩壊などを未然に防止するための整備を行う。
◆大月市七保町奈良子(矢竹沢ほか2カ所)
【水源地域整備】水源地域の荒廃地を対象に治山施設整備のほか森林整備を行う。
◆大月市七保町奈良子地内(本沢上流)
【水土保全治山】生活環境基盤の整備に資するため、山地災害危険地区対策を行う。
◆都留市鹿留地内(トビゾオリ)
【障害防止対策治山】北富士演習場において、自衛隊などの機甲車両などの頻繁な使用、射撃、その他火薬類の使用などによる障害の防止または軽減を目的とした施設整備を行う。
◆富士吉田市上吉田地内(与兵衛流本流ほか1カ所)
【小規模治山】国補事業で対応できない小規模な山腹崩壊、荒廃渓流について復旧整備を行う。