日本工業経済新聞社(山梨)
2016/06/06
【山梨】知事、公共事業前倒しに努力
県議会6月定例会が6日に開会し、後藤斎知事が提出案件の説明と所信表明を行った。後藤知事は、公共事業の前倒しについて「県としても上半期で80・3%を契約済みとする目標をまとめ、執行に努めている。下半期についても、引き続き業務量が確保されるよう、関東地方知事会を通じ過日、国に補正予算の編成に向けた要望を行った」と説明した。
道路については、新山梨環状道路北部区間の甲府市桜井町から笛吹市石和町広瀬までの約2q区間が整備計画区間に格上げされ事業着手となったことを紹介。これにより新環状道路は、甲府市西下条から西関東自動車道の入口である甲府市桜井町までの約9qが全て事業化されたと述べた。
さらに5月27日には、東富士五湖道路の富士吉田南スマートIC(仮称)が新規事業化されたことに触れ、「観光地へのアクセスの向上が図られ、地域の活性化にも大いに貢献すると期待している」と述べた。
補正予算案については、馬術競技場の施設整備に助成する経費を計上したと説明。さらに、地盤沈下により傾きが生じた県営熊井戸団地の対策工事に要する経費を計上したと述べた。補正案には、県馬事振興センター馬術競技場の大会本部棟などの整備に4464万7000円、熊井戸団地対策工事に9868万7000円を予算化している。