日刊建設工業新聞
2016/06/06
【鳥取】中部総合事務所 中部管内の治山事業計画
県中部総合事務所県土整備局は、2016年度の治山事業について管内11地区で山腹や渓流の整備を計画している。新しく三朝町吉田地区、湯梨浜町藤津地区などで整備に着手することにしており、今年度の整備費は2億5000万円を見込んでいる。
復旧治山事業は、吉田地区(三朝町)、藤津地区(湯梨浜町)。緊急予防治山事業は下西谷地区(三朝町)、防災林造成のはわい長瀬地区(湯梨浜町)、奥地保安林保全緊急対策事業の大父地区(琴浦町)、野井倉地区(琴浦町)。また、林地荒廃防止事業は、新規に大河内地区(倉吉市)、明高地区(倉吉市)、赤松地区(三朝
町)、加谷地区(三朝町)、八橋地区(琴浦町)の5地区で整備が始まる。
このうち、藤津地区は急傾斜地崩壊対策事業と並行して山腹の崩落を防ぐ事業を計画しており、今のところ2つのエリアを整備する。全体の事業費は2億6000万円(5カ年計画)を見込んでいる。また、15年度に事業化した吉田地区は、荒廃した渓流に谷止め堰堤を設置するほか、流路部分や山腹も整備。現在開会中の5月県議会で4000万円の整備費を補正する。
このほか、林地荒廃防止事業の5地区は新規事業。整備の内容は、大河内地区が谷止め工2基、明高地区が谷止め工と柵工、赤松地区が谷止め工と流路工、加谷地区が流路工、落石対策工、法面工、八橋地区が谷止め工、土留工、柵工、水路工を計画しており、いずれも短期間で整備を完成させる。
同事務所県土整備局では、新規地区の調査や設計を本格化させるほか、地元と調整しながら早期の整備を目指す。