全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

高知県は１日、一般会計で12億１７１９万円を増額する６月補正予算案を発表した。補正後の累計は４６３７億２６１４万円。補正予算案のうち、普通建設事業費は８億２３６４万円で、当初からの累計は１００８億５１０１万円、前年度の６月補正後より０・７％の増。
　主な予算では、歴史資源磨き上げ（リアル化）事業に２億４５００万円、観光クラスター形成事業に２億９５００万円を計上。両事業とも、来年３月からの「志国高知　幕末維新博」の開催に合わせ、市町村の行う歴史資源の磨き上げと、その磨き上げた歴史資源と地域の食や自然などが一体となった観光クラスターの形成（周遊コースづくり）を支援する。補助対象は、博覧会の地域会場を有する市町村（県有施設は除く）。歴史資源の磨き上げについては、市町村から施設の改修などハード整備も含めた要望が現段階で16件あり、それらを積み上げた額を予算化している。
　高知県水産試験場古満目分場（仮称）の開設に向けた費用に３８７７万円。国の研究・教育機構から無償譲渡されることに伴い、水槽の改修などを行う。
　簡易水道施設の耐震化促進には２億９２５７万円。国内示額の増に伴い市町村に対し交付する。
　牧野植物園展示館の空調機器改修には設計委託料74万円と工事費２８００万円。老朽化により故障したため、空調機器を更新する。
　土佐西南大規模公園の施設改修には３４７５万円。「世界津波の日」高校生サミットが11月に黒潮町で開催されることとなり、国外の高校生約２００人が参加するが、会場となる体育館は和式トイレが多いため、洋式に改修する。
　中村高等技術学校への落石防止のための防護柵設置工事には６７７万円を計上している。
　６月定例議会は８日に開会、22日までの会期で開催される。

提供：建通新聞社