秋田県教育庁総務課施設整備室は、比内支援学校改築の基本・実施設計業務を条件付き公募型プロポーザルで公示した。委託金額の上限額は1億105万6,000円(税抜)、県内業者による3者JVで実施する。今月20日まで申請書を受け付け、21日から来月7日までの期間で企画提案書を受け付ける。来月下旬にヒアリングを実施、8月上旬に委託先候補者を決定し、平成30年1月の期限でまとめる。工事費は概算27億7,100万円。
計画は、同校施設の多くが築後40年以上経過して老朽化が進んでいるほか、生徒数増加による教室不足解消や障害の重度・多様化に対応した施設が求められることから、現在地(大館市比内町達子字前田野1の2)で改築するもの。工事費は現時点、概算27億7,100万円(グラウンド除く外構および解体等含、税込)と試算している。
新施設は校舎棟が鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積5,883u、体育館棟が鉄骨造平屋建て、床面積838u、寄宿舎棟が鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積1,145u、付属棟(車庫兼作業小屋)が木造平屋建て、床面積350uの規模を想定している。
整備では、既存建築物のうち管理教室棟(昭和49年建設RC2F2,423u)、教室棟(昭和59年建設RC1F・S1F605u)、体育館棟(昭和49年建設S1F351u、昭和62年建設S1F150u)、寄宿舎棟(昭和49年建設RC1F1,202u、昭和59年建設RC2F835u、食堂含)、その他付属棟(昭和49年〜10年建設524u)を解体する。
新施設の配置計画案には◇寄宿舎の一部を先行解体し、寄宿舎・新食堂を建築。移転後、旧寄宿舎と体育館を解体し、体育館と校舎の一部を建築 ◇寄宿舎の一部を先行解体し、校舎・体育館を建築。移転後、校舎等を解体し、寄宿舎を建設、旧寄宿舎を解体 ◇グラウンド部分を利用して校舎・体育館・寄宿舎を建築。移転後、旧施設を解体して新たにグラウンドを整備―の3案があり、参加する設計事務所は各案に対してそれぞれ提案する。
今回の設計プロポーザルにおける参加要件は、代表者が営繕工事設計業務執行能力評価要領による評価点55点以上、構成員1が同評価点35点以上、同2が35点以上55点未満(いずれも28年6月1日現在)。過去10年以内の県発注工事で、同種(特別支援学校)または類似(大学、短大、高校、中学校、小学校)など学校教育法第1条の学校(幼稚園を除く)の設計実績も評価される。
今後は、12月に地質調査と電波障害調査、来年10月に周辺家屋事前調査をそれぞれ委託する予定。平成30年度の着工を目指しており、33年度までの事業期間で推進する。
提供:秋田建設工業新聞社