佐藤鉄工(立山町鉾木、関口啓司社長)は、三菱重工メカトロシステムズ(兵庫県神戸市兵庫区、長島是社長)から水門事業を承継することで合意した。
事業承継に関する合意書を5月30日に締結しており、10月1日に事業は分割され、佐藤鉄工が吸収する。
三菱重工業グループの実績と技術力を承継することで、今後、拡大が予想される防災・減災事業やメンテナンス・更新の需要を取り込む。三菱重工メカトロシステムズは三菱重工業の完全子会社。ITS(高度道路交通システム)、油圧機械、機械装置などの開発から製作・保守を一貫して手掛ける。
佐藤鉄工では、近年低水準で推移してきた水門市場だが、長寿命化や耐震・津波対策として整備が求められており、今後は回復基調を辿るとした上で、「受注機会の拡大やコスト競争力でシナジーを発揮し、新設事業のみならず大規模修繕・更新が期待される保全事業など水門事業全般において事業発展を図る」としている。